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小菅村の懐かしの味をキッチンカーで再現!「つながるキッチン」がオープンしました。

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懐かしい料理を思い出すとき、行きつけだった食堂の料理や、お母さんの作ってくれた料理を思い起こす人は多いのではないでしょうか。

そんな「懐かしの味」を一口食べると、当時の思い出が蘇ってとても温かい気持ちになる。

料理にはそんな不思議な力があります。

小菅村にもみんなに愛されながらも閉店した「藤木食堂」というお店がありました。

 

そして、2021年3月に、そんな小菅村の懐かしの味を再現した「つながるキッチン」というキッチンカーがオープンしました。

今回は、そんな「つながるキッチン」を取材しました。

 

 

「つながるキッチン」開業のきっかけ

 

小菅村には村民が安心して暮らしていくための支援活動を行う、社会福祉協議会という団体があります。

小菅村社会福祉協議会ではデイサービスなどの介護保険事業の他、なるべく介護を必要とせず自立した生活を送れるように支援をする介護予防事業などを行っています。

 

介護予防事業を主に行う地域包括ケア部では村民が誰でも気軽に立ち寄り、おしゃべりしたり、一緒に手仕事をしたりするサロンを設けています。

 

 

多くの村民に来てもらいたいと思い運営しているサロンの活動ですが、少し離れた地区に住んでいる人はなかなか来ることができません。

そこで、サロンを運営するメンバーは、もっと多くの村民にサロンの存在を知ってほしい、遊びに来てほしいと思い、アイデアを出し合っていたところ、地区を回って料理を提供するキッチンカーのアイデアが出ました。

 

また昨年から新型コロナウイルス感染症の影響で、村内のお祭りや地域のイベントが中止になり、特にお年寄りが家から出ることが少なくなったため、家の外に出るきっかけにできたらという考えもありました。

村民のみなさんが気軽に立ち寄りたくなる場所を作ることで、小規模でも小菅村を盛り上げたいという想いがあったそうです。

その後すぐにキッチンカーを購入できないか検討し、助成金で購入することができました。

 

 

どんな料理を提供するかを考える中で、「どうせなら昔の味を再現しよう」ということになりました。

サロンに通う「藤木食堂」の女将さん藤木百々江さんに相談し、キッチンカーで提供する料理が固まりました。

 

キッチンカーを含めた取り組みは「つながるキッチン」と名付けました。

お年寄りから子どもたちまで、小菅村に住む様々な人たちが交流できる場になるようにという想いが込められています。

 

 

小菅村のソウルフード「藤木食堂の醤油ラーメン」

 

 

藤木百々江さんが営む、藤木食堂は小菅村役場の目の前にありました。

昔は役場の人たちや、近くにある小菅精機(株)の工場で働く人たちがお昼ごはんを食べにきたりと、活気が満ち溢れていました。

しかし時代の流れとともに客足が減り、惜しまれつつ2008年に閉店しました。

 

村民にとって藤木食堂の料理は、思い出の味。

そんな藤木食堂のメニューの中の、定番メニューだったのが「醤油ラーメン」です。

「つながるキッチン」では、まず藤木食堂の醤油ラーメンを再現することにしました。

 

しかし昔懐かしの醤油ラーメンを作るにあたり、様々な苦労があったそうです。

閉店したのは13年も前のことで、84歳の百々江さんの記憶が曖昧になっていました。

百々江さんからヒヤリングを重ね、材料を揃え、昔使っていた製麺所にも連絡をして麺を取り寄せ、百々江さんの舌を頼りにスタッフが試作をします。

 

 

当時使っていた麺はもう販売されていなかったため、製麺所の方に百々江さんの記憶を頼りに材料を配合して製麺してもらい、なんとか昔使っていた麺に近づけることにも成功しました。

製麺所の方も「昔、父親が藤木食堂に麺を卸すために小菅村に行っていたなぁ。」と懐かしみながら、とても協力的に麺作りに携わってくれたそうです。

「つながるキッチン」のメンバーも、この活動が村内だけでなく、地域を超えてつながることができてとても嬉しく思ったと話していました。

 

 

みんなに愛され続けた藤木食堂が13年ぶりに復活!

 

 

昔の味を再現するために試行錯誤し、ようやく開業にたどりついた「つながるキッチン」。

まずは2021年3月24日・25日の2日間で、醤油ラーメンが村民に提供されました。


こんなにたくさんの村民で賑わい、2日間合わせて100食が提供されました。


5月のゴールデンウィークには、小菅村にある8つの地区をキッチンカーで回りながら醤油ラーメンが提供されました。

 

 

「つながるキッチン」のメンバーに、キッチンカーにチャレンジして嬉しかったことを聞いてみたところ、

「美味しい」と言ってみんなが食べてくれたり、噂を聞いた人から「うちの地区にはいつ来るの?」などと問い合わせがきたりすることだと語っていました。

これからは、「つながるキッチン」の運営に関わってくれる村内の協力者を増やしたり、徐々にメニューを増やしたりしていきたいということです。

 

今回の醤油ラーメン以外にも、小菅村の懐かしい味を再現したメニューを検討していきたいとのことで、筆者も「つながるキッチン」の味の再現力を今後も期待しています。

 

 

さいごに

 

筆者も2回ほどラーメンを食べに行きましたが、近所同士誘い合って来るお年寄りや子ども連れの家族、消防団の人たち、移住者の人たちなど、いろいろな人たちが食べに来ていました。

そこで普段関わることの少ない人たちの間にも会話が広がり、村民同士の繋がりも広がっていました。

まさに「つながるキッチン」の真髄はそこにあるのではないかと思いました。

 

 

 

そして、将来的に「つながるキッチン」を通じて小菅村の懐かしの味がどこまで再現できるのかも楽しみです。

10年先、20年先にも小菅村のソウルフード(懐かしの味)が味わえる未来を想像するとワクワクしてきます。

 

 

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